2012/01/28

Downton Abbey

面白そう

と思いつつも既にシリーズの途中だったので見てなかったのですが

アップルTVの画面に現れたのでポチッと第1話を購入したら止まらなくなりました。

スマートTVが普及した折にはその経済効果は計り知れないだろうと実感しますね。

ドラマは1900年初頭の英国カントリーハウスが舞台で、そこに暮らす伯爵一家と使用人の数年間を描きます。

なお、カントリーハウスとは、 

「16世紀以降、英国の農村・田園地帯に貴族・地主層が建設した大邸宅。建築様式によって「ホール」「カースル」「パーク」「アビー」などと呼ばれる。18〜19世紀における都市の地主層は、週末に田園地帯のカントリー・ハウスで友人らと休息を取り、狩りなどを楽しんだ。20世紀以降、工業化の進展や2度の大戦の影響で跡継ぎや使用人を失い、次第に没落。また荘園からの農業収入の減少や邸宅資産への高額の税金も問題となり、やがて多くのカントリー・ハウスが売却あるいは解体された。現存しているのは1500から2000と言われる。(英国ニュースダイジェスト14 October 2010 vol.1271)」


だそうです。

物語の主軸は「長女の結婚相手を探す」なのですが、この背景には、

1 当時の相続法の下では女性は相続人となれず、女性しか子がいない場合は、直近の男性近親者が相続人となる

2 財産の散逸を防ぐため爵位と財産は一括して相続しなければならない(限嗣相続)

という事情があります。ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」と同じ時代背景です。

本作でも伯爵には3人の娘しかいないため、伯爵の従兄弟の息子を相続人としこの息子を長女と結婚させることにより家を存続させることにしていたのですが、この息子がタイタニックとともに沈んでしまいます。

そこで、伯爵の別の従兄弟(既に死去。医者だったので上流階級ではなくいわゆるアッパーミドルクラス。)の息子が相続人となるのですが、長女が

ナイフも紳士のように持てない男と結婚するのは嫌

と言い始め、挙句、なだめる母親に向かって

あなたはアメリカ人だからわからない

とのことで英国庶民の自尊心をくすぐります(多分)。

この長女の結婚相手探しを中心とした上流階級の暮らしぶりに加え、使用人たちの繰り広げる物語によりファーストシーズンは進みます。

コリン・ファース(BBC「高慢と偏見」)のような魅力的なキャラクターは見られませんが、階級社会を物語のみならずセットや衣装からも知ることができ、かなり面白いです。

ところで相続人となった男性は弁護士なのですが、仕事をしているということで上流階級の皆さんに蔑まれます。働かないと生計を立てられないというのは身分が低い証拠ということのようです。

そんな彼が、伯爵業は週末にでもやります、と言ったところ、

What is a weekend?

と言われていました。

以前、ジムのサウナで知らないマダムに

「お仕事なさってるの?私もね、週に1度お華を教えているのよ。」

と言われたことを思い出しました。

それは趣味では。。


マギー・スミスも出てます。
77歳。すごい。


結局DVDも購入
12歳以上指定がついてます
差別的表現があると通常のPGにならないそうなので
おそらくそれが原因