2012/01/17

Tower of London

今日は快晴だからTower of Londonへ行くよ

というJ君の鶴の一声により

ロンドン塔

行ってきました。

ロンドン塔は世界遺産に登録されておりロンドン一大観光ポイントですが、あまりに人が多いのでいつも外からちらりと眺めているだけでした。

夏の人の多さはテムズ川対岸からも確認できるほどです。

Tower Hillからみたロンドン塔(逆光)

 ここからCityであることを表す龍

今回はオフシーズンで人も少ないので、せっかくだし入ってみました。19ポンド。高い。

監獄や処刑場として有名なためなかなか陰惨なイメージも強いロンドン塔ですが、中は日が燦々と降り注ぎ中々風光明媚な感じです。








敷地内には大きなカラスがちらほらいます。ロンドン塔にカラスがいなくなるとロンドンが滅びる、という言い伝えがあるそうで(ざっくりね)常に数匹飼っているそうです。

Raven Masterという大げさな名称を与えられた人がせっせとお世話をしているだけあって、ちょっと見た事ないくらい毛並みのいい丸々としたカラスを見る事ができます。


Raven Master

建物の上から見えるタワーブリッジやシティの様子も美しいです。

タワーブリッジ方面

シティ方面
左から2番目のビルがNorton Rose
来た頃にお世話になった研修先です

しかし、一番の見所はなんといってもJewel House。世界最大のダイアモンドと言われるアフリカの星が飾られる王冠と王笏を見る事ができます。

(ちなみにアフリカの星でググると「さんま」と出てきます。名作さんまの名探偵ですね。同作内でさんまが「しんすけ ゆうたら やくざ や。どつきかえされるで」と言っていたのが懐かしく思い出されます。)

王冠の数々はちょっと笑えるくらい豪華絢爛です。これは本当に一見の価値ありだと思いました。19ポンドも惜しくありません。

こういうものを見ていると、

ひとときこれを手にした人たちも、石からすれば、束の間の栄華に過ぎないんだわ、

と人の世の諸行無常に思いを致し、全ての欲が塵のように虚しく感じられます。

まあ

一瞬ですが。

もちろん撮影禁止なので写真は借り物

ちょうどこの日放送だったSHERLOCK(BBCでやっているシャーロックホームズ現代版。大人気。)によると、Bank of England、Pentonville Prison(オスカーワイルドなども収監された監獄)、このロンドン塔のJewel Houseが英国三大厳重セキュリティースポットだそうです。

ガイドも「鉄壁の警備でこれまでに盗みに入ろうと試みた者は一人」のようなことを言っていました。

でも、この規模になると転売なんて早々できないでしょうから、リスクに見合う利益がないだけでは、と思ったりしました。

出口

出口付近から見えるタワーブリッジ

街灯の中にさりげなくCCTV(監視カメラ)が仕込まれています。

ちなみにCCTVはロンドン内に200万とも言われる数が設置されており(民間のものも含む)、1回のお出かけで300回は撮影されていると言われています。

果たしてその映像が刑事裁判の証拠として実際に使えるかについては議論があるところのようですが、2005年の爆破テロの際にはCCTVから得られた犯人の映像を辿っていくとわずか数日でアジトまで判明したとのことですし、昨年の暴動の際には、CCTVから得た多数の暴動者の顔写真をウェブで公開したり、それを新聞各紙が掲載するなど捜査過程には大きな役割を果たしているようです(なので抑止力も強いんじゃないかと単純に思うのですが、それについても議論は尽きないようです)。

プライバシーなど色々問題はあるのでしょうが、日本人女性という極めて被害者属性の強い分類に属する私としては、たとえCCTVがレーザーを発射したとしても、なんの文句もありません。