バースへ行った後、マナーハウスへ泊まりました。
バースは、ローマ人が浴場を作っていた街として有名です(Roman Bathは世界遺産)。
日本人としては温泉といえば少人数でひっそり入っていい湯ダナーっていうイメージですが、
さすがローマ人裸でも威風堂々(?)、一大社交場だったそうです。
湯につかるというよりは
立って話したり泳いだりしていた模様
と思って調べたら仙人温泉でした。記憶って都合のいいように改ざんされるものですね。
この仙人温泉は川原を掘ると源泉が出てこれに川の水を引き入れて温度を調整しつつ入浴、という野趣溢れる感じが売りなのですが、
流れてる水相手に温度を調整とか土台まあ無理な話で、
70度台のめちゃめちゃに熱いお湯か、若干凍ってる川の水、10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!
みたいな(みたいなじゃない)選択肢を前に川原で水着のまま立ち尽くす(真冬、極寒、ビキニ)という目にあったのを昨日のことのように覚えています。
しかも公衆浴場だからか遠巻きに写真撮ってるカメ小みたいなのがいて、
ただ撮られるのも腹立たしいので
ロシアンフックの真似したりして、、若いって恐ろしい。。
(イゴール・ボブチャンチンが全盛だった頃ですね。なつかしい。)
ちなみに熊野といえば、那智勝浦にあったらくだの湯というのは今まで行った温泉の中でも一番印象的でした。
船でポコポコ5分位行くと、露天風呂のある小島があって、眼前に広がる海とらくだの形をした岩を楽しみながら湯に浸かり、夕日が沈むのを見ることができます。日が沈むと松明が灯されてそれもまたいい感じ。
天気はいいし、海の幸も美味しいし、世界遺産もあるし、熊野は割と穴場だと思います。
どうしてバースに行って紀伊半島の話を大展開するのか
私もホント不思議です。
バースははちみつ色のレンガを使った建物が並ぶ
とても美しい街でもあるのです。
Royal Crescent
J君ご自慢の神レンズが火を吹きます
さて、
マナーハウスとは、
「中世ヨーロッパにおける荘園(マナー)において、貴族やジェントリに属する地主が建設した邸宅」(wikipedia)
で、カントリーハウスよりは下級に位置する貴族が所有する邸宅だそうなのですが、
カントリーハウス同様、貴族の凋落とともにいまや多くが解体又は売却され、売却されたものの中にはホテルやゴルフコースになっているものもあります。
そんなマナーハウスの一つ、その名もThe Manor House Hotelへ行ってきました。
Castle Combeというコッツウォルズらしい町並みを進むと
登場。
3エーカーあるそうです。
邸内はおそらく昔のままの雰囲気で割とアットホーム。
お部屋は十分モダナイズされていて快適でした。寒さ対策かリネンは重め。
時間もあるしお茶でも、といって頼んだクリームティー。スコーンが絶品。今まで食べたスコーンの中で一番美味しいスコーンでした。
全然知りませんでしたが
UK Tea CouncilのTop Tea Placesに選ばれているようです
UK Tea CouncilのTop Tea Placesに選ばれているようです
ディナーもとても美味しくて納得の星付きでした。デザートはフォンダンがおすすめ。濃い。
ディナー後のお茶もダイニングルームから出て頂けて、住んでる風で落ち着きます。
満天の星空も素晴らしければ、朝ご飯もすごく美味しかったです。
週末ロンドンを離れて、特に何をするでもなく田舎道を散歩して美味しいものを食べて暖炉のそばでゆっくりぼんやりする
もはやリタイヤ?
という側面も否定できませんが、たまの週末の過ごし方としては最上だと思います。
このままこっちで暮らさない理由が見当たらない
最近のJ君と私の口癖です。